脂の乗ったサーモンは、とても美味しいものですが
スーパーなどで「ノルウェーサーモン」と「トラウトサーモン」が並んでいるのを見て、
「結局どっちを買えばいいのだろう?」と迷ったことがある人も少なくないみたいです。
見た目は似ていますが、「種類」も「育ち」も全く別物です。
「ノルウェーサーモン」と「トラウトサーモン」の違い
1. そもそも「種類」が違う
まず一番大きな違いは、生物学的な分類です。
ノルウェーサーモン(大西洋サケ)「サケ属」の魚で、本物のサケ(タイセイヨウサケ)です。
ノルウェーの冷たくて綺麗な海で養殖されています。
対してトラウトサーモン(ニジマス)はサケではなく「ニジマス(トラウト)」を海で養殖したものです。
「サーモン」という名前がついていますが、分類上は大型のニジマスです。
※ なぜニジマスをサーモンと呼ぶのかというと、本来、ニジマスは淡水魚ですが、海水で大きく育てたものは身の色がサケに似るため、商品名として「トラウトサーモン」と呼ばれるようになりました。
2. 味・脂の乗り・食感の違いどっちが美味しいかは好みの問題ですが、特徴ははっきり分かれます。
特徴:ノルウェーサーモン
味の印象は濃厚でとろけるような甘みがあり、あっさりしていてクセがない感じです。
脂の乗り非常に多く、全身トロ状態に近いです。
特徴:トラウトサーモン
身が締まっている食感柔らかく、口の中で解ける弾力があり、プリッとしている色味オレンジに近いピンク鮮やかな濃いオレンジ(赤に近い)
脂は多すぎず、適度に乗っている感じです。
3. 鮮度と「生食」の秘密 ☜ここが一番のポイントです。
ノルウェーサーモンの特徴:一度も凍らせないノルウェーサーモンの最大の特徴は、「空輸(飛行機)」で生(チルド)のまま日本に届くことです。一度も冷凍されないため、細胞が壊れず、あの独特の「ねっとりした食感」が保たれます。
トラウトサーモンの特徴:冷凍流通が多いチリなどの遠方から届くことが多く、一度冷凍してから解凍して店頭に並ぶのが一般的です。
そのため、お刺身で食べるときはノルウェー産の方が「生」ならではの風味を感じやすいと言えます。
4. 料理による使い分け術どちらも美味しいですが、料理によって使い分けるとプロの味に近づきます。
ノルウェーサーモンが向いている料理脂の甘みを最大限に活かす料理が得意です。
お刺身・お寿司: 王道の食べ方。脂のノリを楽しめます。
カルパッチョ: オリーブオイルとの相性も抜群。
炙りサーモン: 脂が多いので、表面を炙ると香ばしさが爆発します。トラウトサーモンが向いている料理身がしっかりしていて色鮮やかなので、加熱調理や彩り重視の料理に。
ムニエル・フライ: 加熱しても身が崩れにくく、食べ応えがあります。
ホイル焼き: あっさりしているので、バターや味噌で味付けしてもクドくなりません。
ちらし寿司: 色が濃いので、お重や丼に並べた時に映えます。
5. まとめ:迷ったら、「とにかく脂の乗ったトロける刺身が食べたい」→ ノルウェーサーモンがおすすめです。
「ムニエルにしたい、またはコスパ良くお刺身を楽しみたい」→ トラウトサーモンがおすすめです。
どちらも徹底した管理下で養殖されているため、寄生虫(アニサキス)の心配がなく、生で安心して食べられるのが嬉しいところです。
