この、たった二つのチーズなのですが、いままで色々なメーカーのものを試行錯誤しながら使ってきました。
オープン当初からになると、実に数十種類ものシュレッドチーズやモッツアレラチーズを検証してきたことになります。
今までにも、数回はチェンジしてきました。
どうしてそんなに変更してきたのかという理由は、品質の良い新商品が登場したり、時代の流れで変更したいものが出てきたり、急に商品がなくなることもあったりなど、様々な理由があります。
セレクトの方法は、『世間一般にウケていて、すごく高級なもの』という選び方ではなく、あくまで自分の料理に合うものを選びます。そうしないと、自分が作る料理のバランスが崩れてしまうからです。
モッツアレラチーズについて
ピザやサラダでよくお目にかかる、おなじみのモッツアレラチーズは
『鮮度が命』のフレッシュチーズです。
発祥の地はイタリア南西部のカンパニア州です。
モッツアレラの語源はイタリア語で「引きちぎる」という意味の「mozzare」に由来する、という説もあります。
語源からすると、『チーズを引きちぎって使っていたのかな?』と思ってしまいがちですが、そうではなく、モッツアレラチーズを製造している途中のことを指しています。
生乳にたんぱく質の凝固作用のある物質を加えて熱湯を入れ、こねて引きちぎりながら白くてツヤがある形に仕上げていく作業があります。
その所から呼ばれているということです。
モッツアレラチーズは本来水牛の生乳で作られますが、水牛の乳の生産量が少ないので、牛の乳で代用されることも多いです。
今では世界中で生産されています。
シュレッドチーズについて
スーパーなどでも良く見かけるシュレッドチーズなのですが、実は『シュレッドチーズ』というチーズの種類は存在しません。
では、どうしてこのようなネーミングが付けられて販売されているののか?という理由は、冷静に『シュレッドチーズ』という名前を考えれば、わかってきます。
シュレッドチーズとは、『シュレッドしたチーズ』という意味です。
「シュレッド」は英語で「細かく切ること。寸断すること」を表します。
オフィスにあるシュレッダーは紙をシュレッド(細かく切る)機械です。
このことからも分かるように、チーズを細かな柵状にしたものが、シュレッドチーズと呼ばれています。
様々なシュレッドチーズを長年使っていると、ものすごく良く考えられている商品も出てきています。
正直に言って、チーズは値段相応な部分がありますが、新商品でも面白いものもあるので、検証し続けることの大切さも感じます。