この野菜は、プチヴェールと言います。今回は宮脇農園さんが持ってきてくれました。
お馴染みの、『芽キャベツ』と同類といえる部分がありますので、そう考えますと親しみを覚えていただけるかと思います。
プチヴェール(Petit vert)はフランス語で「小さな緑」を意味しています。
ケールと芽キャベツの掛け合わせから生まれてきました。
ここ数年、プチヴェールも気に入っていまして お店でよく使用している野菜の一つです。
一つの大きさはピンポン玉より少し大きいくらいだと思ってください。
お湯に通しますと、色もグンと良くなります。 実はこの野菜、栄養素もバツグンです。
プチヴェール1990年に増田採種場(静岡県)が開発したアブラナ科の野菜です。歴史がまだまだ浅いですが、この野菜の栄養素が素晴らしいです。後発組ならではの良さだと個人的に思っています。
プチヴェールは、栄養がいっぱいです。
◆ビタミンC、ビタミンE(酸化力を抑えて、動脈硬化、皮膚や血管の老化を防ぎ免疫力を高める)
◆カリウム (疲労回復や利尿作用、高血圧の予防)
◆カルシウムやリン(骨や歯を構成するのに必要なミネラル)
◆葉酸 (貧血を予防し、細胞の生まれ変わりや、新しい赤血球をつくり出す)
◆葉緑素(クロロフィル) 植物の成分ですが、ヘモグロビンの中心構造と似た構造をしているので「緑の血液」といわれてます。
まだまだあるのですが、大体の主要栄養素だと思っていただければと思います。
こちらの野菜は、本倉農園さんに毎年お願いしている、白菜の菜花です。
この菜花の特徴は、茎の部分が太い割には普通の菜花よりだんぜん柔らかく、食べ応えもあり、どこかで優しく白菜を主張してくれているところです。
白菜の菜花は、通常では売られていませんので貴重な野菜です。
軽くボイルすると 美味しさの威力を発揮してくれます。
TANTO屋では主に、メイン食材との付け合わせに重宝しています。
この2つの野菜は、それぞれの特徴があり、普段はお目にかかることは少ないと思いますが
奇をてらうものではなく、日本人の口に合う味だと思いますし、メイン料理の付け合わせなどにもピッタリです。
もし、どこかでお目にかかることがありましたら、一度ご賞味していただきたいと思います。