水耕栽培とは、まったく土を使用せずに液体肥料を養分として栽培していく方法です。
液体肥料自体には、農薬が使われていないので、無農薬栽培になると思います。
水耕栽培の設備は様々なものがあります。
たとえば、大企業が専用の大工場を建設するほどのものから、家庭のリビングで楽しみながら栽培できるオブジェみたいなものまで幅広くあります。
植物になくてはならない『光』の取り入れ方は、完全に外光を遮断して水耕栽培専用のLED照射器具を使用するものや、自然の日光を100%使用するものまであります。
ビジネス的には、まだまだ採算がとれることが難しいみたいですが、中にはうまくビジネス展開している企業もあります。
水耕栽培の未来の可能性
水耕栽培のシステムは、液体肥料のタンク・LED照射の機材などのシステムを、設置したい環境に合わせて作り上げることができます。
いわば、変幻自在です。
様々なテクノロジーが発達していることに比例して、人間が今まで生活していなかった環境で、毎日を送らなければならないことも出てきました。
近未来で、水耕栽培が活躍すると思われることをご紹介します。
潜水艦の長期航海時の食料調達
現在の潜水艦は、理屈的には、永遠に潜水することができるほどの能力があります。
あとは、乗務員さんたちの健康をいかに保つことができるのかということになってきます。
そのうちの一つとして、食料調達も重大なことになってきます。
ですので、潜水艦内での水耕栽培も可能性は十分にあります。
近未来の壮大な宇宙基地内での食料調達
昔は漫画の世界だった『宇宙空間』での生活。
しかし現代では、実際に『宇宙旅行』が行われてくるようになってきました。
スペースコロニーや、他の惑星などに基地を作り、酸素などを供給し、生活することができるようになるのも、そう遠くはない未来でじつげんしそうです。
そのような環境でも期待されているのが、水耕栽培です。
最先端の技術では、液体肥料が、サラサラの液体状ではないものも開発されています。
これは予想ですが、液体肥料に粘度を持たせることで、余分な水分の蒸発を抑えることができるのではないかと思っています。
環境問題である、砂漠の広大化に適応できる
緑でいっぱいだったエリアに、砂漠化が進んでいることが問題になっています。
砂漠があるところはお昼と夜の寒暖差が激しい場所が多いので、簡単に緑地化を進めることは難題だと予想できます。
そんな場所で、頑丈に作られた太陽光パネルや水耕栽培の大工場を建設しているエリアも存在します。
砂漠のど真ん中で水耕栽培をするとなると、大量の水が必要です。
空輸などで運ぶにはコストが合いません。
ならばどうするのかというと、広大な砂漠化が進んでいる地域の比較的近い海から逆浸透圧の浄水器で真水を作り、パイプを連結して砂漠上に作られた大規模施設内に送り、液体肥料を作ってプラントに流し入れ、野菜を育てるということであれば、可能です。
北極圏などの極寒のエリアで、水耕栽培をする
北極圏などの特殊なエリアでは、輸送物資に頼らざるを得ない比率がグンと上がります。
しかし施設内では、人間が住める環境が整っているので、そのスペースの隅にでも水耕栽培ができます。
実際に、ある企業が、北極圏に水耕栽培システムを作った記録があります。
まとめ
主に水耕栽培の適応能力の広さや将来性をご紹介してきました。
現実的に、毎日の生活に溶け込むほどになるには、まだまだ改良される余地は十分にありますが、そのような実験は日々繰り広げられています。
夢も詰まっている未来事業でもあると思います。
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