
この緑色の野菜は、本倉農園さんが作っています『ステッキオ』という野菜です。
ステッキオとは、『トキタ種苗』が販売している品種で、西洋料理では、昔から定番のフェンネルを日本で品種改良したものです。
鱗茎部分が、フェンネルみたいに大きく肥大することはなく、スリムな形に育ちます。
いわば、スリムなフェンネル(フィノッキオ)ですね。
僕が個人的に好きなスティッキオの特徴は、フェンネル独特の香りがすごく優しくて、フェンネルより断然食べやすいものになっていうrところです。
人の指程の太さで、そのままかじるように生のまま食べられますが、好き嫌いがはっきりと別れる野菜でもあります。
料理との相性では、やはりシーフードが一番ベストマッチだと思います。

この牡蠣は、家島の近くの坊勢まわりでとれたものです。
棚が当店からとにかく近いので、鮮度も文句なしです。
味も濃厚で、火を入れても痩せずにプリプリとしています。エグみみたいなクセもまったくありません。
40代~50代のお客様でも、当店で牡蠣を食べてから好きになった方もおられるほどです。

このワタリガニは小さめですが、味、大きさともにパスタにピッタリなので、気に入っています。
オス・メスがありますが、オスでも、身が詰まっていたら美味しいです。
でも、小さい分、爪のところが食べにくいという短所もあります。
ワタリガニは、シーズン限定のメニューになってしまいますが、旬があるからこその美味しさが出せるところでもあるので、オフシーズンになるとメニューから外します。
野菜でも魚介でも、旬ならではの美味しさがあります。
せっかく料理を作る仕事をしているので、その醍醐味を味わっていただけるように料理を作っていきたいと思っています。